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正社員を辞めて、海外に出たのはいいが、帰ってきたらこんな感じという生活を書いていきます
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”どこかへ旅をする”

そんなことを考えると、旅行中の’楽しいだろうなあ’という出来事だけが浮かんでくる。

きれいな景色や、見たこともない料理を食べるドキドキ、

そして、

地元の人とのふれあい。


言葉の壁や、相手の興味、引っ込み思案な性格などから、現実はそうはいかない。

わかっているつもりでも、つい憧れてしまう。旅の風景。

今回は、そんな理想が実現したと感じた、ひとつの形の話。


IMG_1414.jpg
場所は、香港~上海間の電車の中(15時20分発 翌日11時10分着)。


IMG_1417.jpg
登場人物は、寝台車で同じ枠だった母と娘(大学卒業後社会人経験3年目)、定年退職した元体育教師のおじいちゃん(血縁関係はない)。
まだ中国と香港間では出入国管理されており、電車は上海までノンストップ。これが理由かはわからないけど、今はプロモーション期間で乗車賃が10%オフ。しかも、今回は3段寝台の3段目が空席という、かなりありがたい状況。今回は景色の見える中段を購入


電車が走り出し、いつものように、外を見ながらくつろいでうとうとしていたら、

向かいの寝台の娘さんが、

「○△□...※□...(おそらく中国語)」

こっちに何か言っている。

『ホワッツ?』

聞くと、

「キャン ユー スピーク イングリッシュ?」

『ア リトル』

「イフ ユー スリープ,ユー ...(聞き取れず)」

『えっ?』

娘さん、こっちの英語レベルを判断して、

「トレイン イズ べリー クール」

と、布団を指差して、

『あ~、ブランケットね。オッケー。謝謝』

と布団を被ると、下の寝台で寝てるお母さんがホッとした表情でこっちを見る。


どうやら、風邪を引くと心配して声をかけてくれたみたい。


そんなきっかけから話が始まって、

娘「Where did you stay in HongKong?」

『I stay Chungking Mansions. do you know?』

「Maybe, I know. How many days did you stay here?」

『5days』

そんな感じで話をしていたら、お母さんがこっちに話しかけてくる(中国語)。

困った顔をしていると、娘さんが、

「Can you speak Chinese?」

『No, now I'm studying but Chinese is very difficult for me.』

と言って、料理の注文や切符の購入などで使っている筆談用のノートを見せる。

娘さんはそれを見ると、「○▲□...」と、発音を教えてくれる。

ここから、中国語のレッスンが始まる(娘さんの名刺をもらったら、シェラトンホテル(5つ星)の従業員。どうりで出来るはず)。

どうやら、ciとchi(下を丸めた無声音っぽいチ)、si(数字の4)とshi(数字の10)、ru(日本の日)とluの違いなどがうまくできないようで、何度もその発音のレクチャーを受ける。その上、単語ごとに語尾を上げる、下げるなどで意味がまったく変わるので、本当に難しい。

下でお母さんは向かいのおじいちゃんと話をしながら、何度も同じ音を繰り返す私たちのマネをしていた。


そんな感じで消灯時間になり、おやすみなさい。


次の日は朝から打ち解けて、下の段に4人で座っておしゃべり(娘さんが通訳)+中国語レッスン。

お母さんが「中国人の印象は?」

って、聞いてきたので、

『電車に乗るときとかに列に並ばない。ドアが開いたら、一気に人が集まる』

って答えると、

みんなが笑い、その後、おじいさんとお母さんでマナーについての話が始まり、

その合間に、娘さんに簡単な中国語の単語を教えてもらう。

そんな感じ。


お母さんが、

「どれくらいの期間、旅行するのか?」

って聞いてきて、

『一年ぐらい』

って答えると、

「よく、親が許したと思う。私なら許さない。兄弟はいるのか?」

『姉と弟がいます』

「だから、許したのか。中国は子供は一人だから」

『でも、今はみんな家を出て、母は一人で暮らしています』

「じゃあ、母親と二人で旅行すればいいのに。私ならそうするのに」

って会話には、中国ってものを少しは感じることができたと思えた。


そんな時間も終わりが来て、

IMG_1419.jpg
上海に到着。

働いてるシェラトンホテルは他の都市なので、そこに行くことがあれば連絡するとの話をしてお別れ。


いろいろな話が聞けて、旅をしてるなあって感じた楽しい時間でした。

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触れ合い☆
中国語を教えてもらえて良かったねo(^-^)o
やっぱり地元の人と触れ合うのは良いね(*^o^*)
なんか読んでいたらうちも旅をしたくなった(^O^) またお話聞かせてねo(≧∀≦)o
ヒロ 2008/04/12(Sat) 編集
無題
関口知宏みたいやな。
旅をしててもそういう機会って実はなかなかないのかもね。
いかに積極的にからんでいくかが重要なわけか。
ビジネスでも一緒やな。
りあ 2008/04/13(Sun) 編集
無題
「旅行」ではなく「旅」の醍醐味一杯の経験ですね。写真も良いけど切符、弁当の紙残しておいたら、記念になりますよ。整理する時間が必要ですが・・・。
ヨシオおじさん 2008/04/13(Sun) 編集
コメントありがとう
積極的に行っても、相手と触れ合うツールが無ければ、すぐ終わってしまう。今回はそのツール(英語)があったのが良かったです。

>ヨシオおじさん
切符は記念になると思って、回収されなかった分は残しています。弁当の紙は…、屋台で売ってる容器の弁当が売ってるだけなんで、存在していません。

ひょんなきっかけで、昨日から中国の一般企業に通って、中国人のみの環境で中国語の勉強をしてます。
いろいろとカルチャーショックを受けたことを、ブログに書いていきますので、適度なチェックをよろしくお願いします。
ふく 2008/04/15(Tue) 編集
無題
めっさ遅れて申し訳ないけど初コメです。

いま中国やねんなー。
チベット問題そっちではどんな風に報道されてるか気になるわ。

いろんな土産話楽しみにしてるわ!
フルーツポンチ侍 2008/04/17(Thu) 編集
無題
>フルーツポンチ侍さん
日常会話すら筆談の段階なんでチベット問題なんてとてもですが、たまたま中国の新聞で日本でバターが店頭から消えているって記事を見つけました。
そういえば、電車で上海までを共にすごした人たちは、チベットって言葉はよくわからず、ダライの問題って言ってましたよ。
ふく 2008/04/19(Sat) 編集
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ふく
年齢:
44
性別:
男性
誕生日:
1980/06/17
職業:
ニート(旅行者)
自己紹介:
世界一周のために仕事を辞めちゃいました。この先どうなることやら。。。
直接の連絡はこちらまでお願いします。
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