思えば6月は車中泊が6日(電車4日、バス2日)もあった。その最後、バスでの話。
中国最後の滞在地、カシュガルからキルギスタンのオシュへ。
ここまで来ると、もう中国っぽくない。
長いことお世話になった中国。いろいろ考えさせられました。
キルギスタンからはロシア文字。言葉はおろか、文字まで分からない世界に入る。
バスはなぜか野菜やジュースを限界まで積み、客が集まって走り出すのは予定の1時間後。
なんだか、東南アジアを思い出す。
客は中国人男性5名程とキルギス人婦人10名ぐらい+日本人1人。
中国人たちと話をしながら国境を通過。
キルギス入国。
少し遅れている気もするが、概ね予定通り。
景色のいいところ(標高が高いのでかなり寒い)で止まって写真撮影をしたりといい感じ。
ただ、道は悪く、常に揺れとの戦い。
中国人は「道が良くないので、この国は良くない」なんて言っている。
そんな彼らは、この国の道路整備のために出稼ぎに行く途中。
日も暮れて、揺られながら消灯。
揺れに何度か目を覚ますが、そんなことも忘れて眠りに。。。
。。。
(朝6時半)バス止まってる?まあ、トイレ休憩か。寝よ。
。。。
(7時半)おばさんたちが揺れに文句でも言って、朝まで止まってるんかな。まあ、寝よ。
。。。
(9時半)あれっ、バス止まってねえ??
外に出ると運転手が、「昨日の雨で、道が、、、」
道がない。
(行けるんちゃうん)と足を踏み出したら、、、
大後悔。(落ち着いて写真を取った自分にちょっと満足)
お昼には車の列が。
トラックは、道は作るものとばかりに突っ込んで道を作っていく。
バスはまだ動かない。
気付けば、売店も。。。って、しょっちゅう通行止めになってるってことやん。
乗客の一人が、
「ここの景色は素晴らしい。でも私は家に帰りたい」
その通り。
止まること12時間あまり、ようやくドライバーの腹が決まり突っ込むことに。
トラックの作ったタイヤ跡に、みんなでそこら中の石を投げ入れて、バスは突っ込む。
その後は問題もなく、34時間後にオシュに到着。
こういうトラブルは乗客の一体感を生み、オシュで別れる時には、
「もし、何かトラブルがあればここに連絡をくれ」
なんて連絡先の交換が始まる。
その後、タクシーに乗りゲストハウスに。
かなり疲れたけど、いろんな話が聞けて楽しかった。
キルギスのおばさんたちは、私が細いことをネタに、
「私の家に来れば、十分な食事が出来るのに」とか、
「それでは、いいお嫁さんが捕まらないわよ」とか、言いたい放題。
こっちも中国人たちと、
「あれ(おばさんたち)は太すぎるだろう。日本では太い女性が持てるのか?」
『いや。中国では?』
「細い方がいい」
なんて言ってたので、おあいこ。
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