部屋を探していて、声をかけてきたゲストハウス付きのバイクタクシードライバー。日本語が少し出来るのが多少ありがたかった。
どこの町にいってもある普通の出来事。
初日に連れて行ってもらったアンコールワットの夕日(翌日の入場券を買うと、前日の17時以降は中に入れる)が曇って見えなかったので、むしろがっかりしていた。
そんな帰り道の話
ふく『サンセット見れなかったね。まあ、明日のアンコールワット見学を楽しみにするよ』
キン「この後、どうしますか」
『ご飯、おいしいところ知らん?』
「焼肉食べますか?割り勘しますよ」
(そんな日本語知ってるんや…)
真ん中上に若いバナナがあり、それが胃の薬らしい。
そんなわけで、二人で焼肉に。
ビールを飲んで話すと、いろいろな話が出てくる。
「りょこうする人は、シェムリアップやプノンペンだけ見て、”すごい車、すごいバイク、すごい人。カンボジアもにぎやか”っていうけど、ほんとうに貧しいのは田舎。それをみる人は誰もいない。わたしのいなかもすごい田舎で、体洗うのも、料理も池の水。トイレは草むら」
「アンコールワットには、まいとし300万人の旅行者がくる。ワンデイチケットでも、ひとり20ドルだから、6000万ドル。だけど、カンボジアの人は豊かにならない」
「ガバメントスタッフのきゅうりょうは月に50ドルくらい。でも、新しいお家がどんどん建つ。なんで??」
「ポケットマネーがたくさん。だから、あまりカンボジア好きじゃない」
『じゃあ、キンは将来何になりたいの?』
「プライベートスクールで日本語学んで、日本語ガイドになりたい。一日25ドル以上もらえる」
『お金稼いでどうするの?』
「ゲストハウス作る。オーナー何もしていない。でもお金持ち」
キンの部屋(私が泊まった部屋と同じ広さで5人宿泊)で撮影(日本語のテキストは原本をコピーして冊子にしたもの)ちなみに、プライベートスクールは月4ドルとのこと。
バイクで街を周っていると、建設中のショッピングセンターなどもあるので、
『すげーやん。都会やん』なんて言うと、
「でも、これはカンボジアのものじゃない。みんなアメリカやヨーロッパ、日本のもの」
他にもいろいろな話をした。
女の子の相場(ここ数年で7倍くらいに)や、旅行者のタイプ(日本人は韓国、中国人よりもフレンドリー。アジアでは、ずっと日本人が多かったけど、最近は韓国人旅行者の方が多いとのこと)、どこの人が好みか(キンは韓国人)など、たわいもない話。
別に卑屈に話すわけでもない。
他のバイタクドライバーたちも、英語や日本語のプライベートスクールに通っている。
少しでも多い収入が得られるガイドになるために。
外には物乞いがたくさんいる。
彼らには、能力を上げて、より多くのお金を稼ぐことが当たり前に存在していた。
12 | 2025/01 | 02 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
直接の連絡はこちらまでお願いします。